【からだの内面から健康になる】
あなたは「育毛」と聞いて、どんな方法を思い浮かべますか?
薄毛を意識し始めた誰もが手始めに試すものとしてもっともスタンダードなのは、「育毛剤の使用」ではないでしょうか。
直接、頭部に塗布しマッサージをする。テレビのCMなどでも見たことありますよね?
確かにこれはこれで効果がないわけではありませんが、「発毛」という観点ではもっと大切なことがあります。
それでは発毛というものを、より一層増進させていくにあたって、いちばん大切なことは何でしょうか?
少し考えてみてください。
わかりましたか?
答えは「からだの健康」です。
なんだ、それ!と思った方もこのまま読み進めてくださいね。
たとえば、花を育てるときのことを想像してみてください。
キレイな花を咲かせようと毎日欠かさず水をあげたり、ちゃんと日光浴させていても、土壌そのものの状態が良くなければ、残念ながら自分の思うようなキレイな花は咲きません。
つまり、上手に花を咲かせるためには、土壌の環境そのものから見直さなければならないのです。
髪の毛もこれとまったく同じです。
まずはあなたのからだ(土壌)の状態を健康にして、髪が普通に生える状態にしなければ、育毛剤(肥料)をいくら使っても思ったような効果は得られないということです。
ですから、髪を再生していくにあたり、まずは最初にあなたのからだ自体を健康にすることからはじめていきましょう。
血行をよくすること
@水を飲む
薄毛の原因のひとつとして、髪の毛にまできちんと栄養素がいきわたっていないということが考えられます。
では、なぜこんなことが起こるのでしょうか?
それは体内の水分が不足しているからです。
体の中を流れる血液がドロドロ血と呼ばれるものになっており、本来なら血液を通して運ばれる栄養分がきちんと髪の毛まで運ばれてないのが原因です。
血液をサラサラにする方法は多くありますが、一番簡単なのが水を飲むことです。
1日だいたい5〜6回程度に分けて、トータルで1日1.5〜2リットルくらいを飲むのが理想です。
一気に大量に飲むというよりは、こまめに飲むことを心がけてください。
できれば、浄水した水かミネラルウォーターが好ましいです。
ちなみに私は寒い時期には白湯をよく飲んでいます。
白湯は50度ぐらいのものがいいと言われています。
やかんなどで沸かす場合は、水道水でも問題ありません。
ただし、一度強火で10〜15分ほど沸騰させた後に50度まで冷ますようにしてください。
こうすることにより、塩素を取り除くことができます。
50度の目安ですが、白湯をマグカップに入れた際に、カップの表面が「少し熱いな」と思うのが感覚的には適温となります。
電子レンジで温める場合は、不純物を飛ばすことができないため、必ずミネラルウォーターを使ってください。
水を飲むということは体の毒素を出すという意味でもとても重要ですので、ぜひ今日から始めてください。
A食生活の見直し
「美味しいものは脂肪と糖でできている」
こんなキャッチフレーズの健康補助飲料のCMがありますが、まさに髪の健康を考えていく上でも、この“脂肪”と“糖質”は無視できません。
脂ものを摂り過ぎると、血中にコレステロールや中性脂肪が増え、血液がドロドロになり、血流が悪くなります。血流が悪くなれば、その分、髪にも栄養が行き届きにくくなります。
ちなみに肉・卵・乳製品など動物性の脂肪をよく食べる方は、「頭のてっぺん(頭頂部)の髪の毛」が薄くなってくると考えられています。
また、ジュースなどの飲み物やお酒、甘いもの、揚げ物などの脂っこいもの、辛いもの、果物などを毎日食べ過ぎると、細胞が膨らんで「前頭部の髪の毛」が抜けてくると考えられています。
特に「辛いもの」をたくさん食べたり、大酒を飲んだ翌日は、驚くほど抜け毛が増えるので注意しましょう。
特に外食の多くなりがちな男性の方は要注意です。
そこで改善策ですが、まず明日から毎日朝食を食べてください。
朝食をとらないと、からだが脂肪を吸収しやすくなるからです。
どうしても朝食を食べないという方は、野菜ジュースを飲むようにしてください。
これだけで随分と変わります。
そしてお昼に脂ものを食べる場合は、必ず野菜も一緒に食べるように心がけてください。
またコンビニ弁当などを買う際は、蓋などに貼られている内容表示のラベルを確認してみてください。
カロリー以外にも脂質や糖分がどのぐらい入っているのかが記載されていますので、できる限り脂質や糖分が少ないものを選ぶようにしてください。
こうしていると、なんだかダイエットをしているようにも思えますね。
ただし、矛盾しているように感じるかもしれませんが、無理なダイエットは髪を生やしていく上で厳禁です。
私が食生活の改善策でいちばんお伝えしたいことは、
体重を減らすのではなく、体脂肪率を減らすこと。
これを目標にして欲しいのです。