@触って分かった「生える頭皮」と「生えない頭皮」
抜け毛予防や育毛の為に頭皮を柔らかくしておくこと。私は今日まで何度もそれを耳にしてきました。頭皮マッサージをすれば、頭皮が柔らかくなるし、血流が促され髪の毛が生えてくるというわけです。
しかしながら、私自身も薄毛に悩んだ理髪師として述べるなら、頭皮マッサージ程度で抜け毛予防や発毛・育毛は成功しないということです。
私のヘアサロンに来店されるにも頭皮が柔らかい方は多くいますが、その中には薄毛が進行している方もいらっしゃいます。そこから言えることは、頭皮の硬さに関係なく禿げることはあるということです。
・私が頭皮マッサージを勧めていない理由
抜け毛の予防や育毛には頭皮マッサージが良い。ネット上の育毛サイトでは昔からそのように言っています。
しかしながら、ずっと頭皮を揉んでいるのにもかかわらず、抜け毛が一向に減らないという方が多くいらっしゃいます。それを見てきた私としては、あまり頭皮マッサージを勧める気にはなれないのです。
マッサージの方法など書いていないのはそれが理由です。ブログには、マッサージの記事が幾つかありますが、それは頭皮マッサージではなく髪を育てる為の血流促進として、足や首のマッサージ方法となっています。
頭皮マッサージを続けていると確かに頭皮は少しずつ柔らかくなります。しかし、その柔らかさはどんな感じに柔らかいのでしょうか?その柔らかさは育毛や抜け毛予防が可能なのでしょうか??
・たとえ柔らかくても「生える頭皮」と「生えない頭皮」がある
頭皮がどんな感じに柔らかいのか、まず頭皮を動かして確認してほしいと思います。
通常、頭皮が健康という場合はよく動きますし、柔軟性があります。当然、それは柔らかい頭皮といえるのですが、これは張りや弾力がある柔らかさ、ということになります。
私の仕事では、髪の量が多く抜け毛が少ない、という人の頭皮を触ったりします。そこで感じていることは、頭皮が柔らかいだけでなく、そこに張りや弾力、柔軟性があるということです。そういう頭皮が「生える頭皮」だといえるのです。
それに対し「生えない頭皮」もあります。これは、柔らかいというより、浮腫みやたるみなど "弾力のない頭皮" であることがほとんどです。頭皮が柔らかいのは血行が良いから、と安心してそのまま放置してしまう人が多くいます。
そうしているうちに、だんだんと髪のボリュームが無くなったり、最後には抜け落ちてしまう。そういうパターンをこれまでに何度もみてきました。
Aあなたの頭皮はつまめる?つまめない?
抜け毛の心配を考えると、硬い頭皮より柔らかい頭皮の方が良いです。前述した「生える頭皮」とは、頭皮が柔らかい状態をいいますが、その柔らかさというのは実際どのくらいなのでしょうか?頭皮がつまめる程度の柔らかさが良いと考える人も少なくはありません。そこの話を私の経験から述べてみたいと思います。
・まずは頭皮をつまんで確認すること
まず、に対してのシャンプーなど。私たちのシャンプーというのは、つまむイメージで揉みほぐすように指を動かしますが、頭皮が硬い場合、指を動かしづらく感じることが多いです。
では、どのくらい動く頭皮が「禿げない頭皮」なのか?
人によっては、頭皮をつまめる・つまめないで判断することもあるようですが、実際にやってみるとそれがなかなか難しいです。いくら柔らかい頭皮だとしても、二の腕をつまむように「つまめる頭皮」である人はなかなかいないはずです。むしろ、つまめるくらい伸びる頭皮だとすれば「浮腫んだ頭皮」の危険を疑うべきだと思います。
ですから「頭皮がつまめるほど柔らかい状態」でなくても良いのです。完全につまむというよりも、少しつまめるかな?という状態の頭皮だとちょうど良いです。髪が多い人の場合は、そんな頭皮であることが多いです。
理想としては、側頭部や後頭部の頭皮の柔らかさが、同じように前頭部と頭頂部にみられる感じです。このような頭皮の硬さだとシャンプーする側の私としても、指を動かし易かったりします。
そういった頭皮は弾力があり、厚みがあります。軽く叩いてみるとよく分かりますが、硬い頭皮の人はコンコンと高い音がします。それに対して頭皮が柔く弾力のある頭皮はポンポンと低い音が鳴ります。この場合、もちろん後者が理想の頭皮であるといえます。
B頭皮の浮腫みをチェックすべき理由
体調があまり良くない時など、体の一部で「浮腫み」を感じたりします。浮腫みといえば、顔の浮腫みなど気になりますね。
そこでやっておきたいのが「頭皮の浮腫みチェック」です。髪や顔の若さを気にする場合、頭皮の浮腫み具合を確認しておく方が良いです。